去年から今年にかけて、外資系IT企業の大規模なレイオフのニュースが続いた。
最初は「海外の話でしょ」「IT系の話でしょ」と、どこか流していた。でも途中から、少し感じ方が変わってきた。
その「理由」が変わってきたからだ。
業績が悪いから人を減らす、じゃない。AIに仕事をさせるから、人がいらなくなった。
それが理由になってきた。マイクロソフトは2025年だけで約1万5,000人、アマゾンは約1万4,000人の削減を進めた。以前のレイオフはコロナ禍の過剰採用の修正が主な理由だったが、今は違う。「AIによる業務代替」を目的とした組織再編へと、その質が変わってきた。

マッキンゼーが2025年に発表した調査では、従業員の70%以上が「2年以内に生成AIが自分の業務の30%以上を変える」と回答している(出典:McKinsey “Superagency in the workplace”)。体感じゃなく、現実として迫ってきている話だ。
じゃあ現場の俺は、どうなんだろう
私はクレーンのオペレーターをしている。
正直に言うと、「直接的な影響はまだないな」とは思っている。クレーンを動かす、荷物を吊る、現場の状況を読む、風を感じながらタイミングを図る——これは今すぐAIには難しいだろう、と。
でも「ずっと大丈夫」とも言い切れない自分がいる。
ここ数年の技術の進み方を見ていると、「まさかここまで来るとは」と思うことが多すぎた。自動運転、工場の自動化、建設現場のドローン測量。5年前には「SF映画の話」だったものが、もう現場に入ってきている。
技術職だから安心、現場だから大丈夫——とは言えない時代になってきた気がする。「いつ来るかわからない」という漠然とした不安は、正直ある。うまく言語化できないけど、なんとなく、ある。
副業も、実は他人事じゃなかった
私はこのブログを副業として育ててきた。記事を書いて、読者に届けて、少しずつ収益にしていく。地道だけど、自分のペースでできる仕事として気に入っている。
でも考えてみると——AIって、文章も書くんですよね。
今のAIは、SEOを意識した記事を短時間で大量に生成できる。品質も、数年前とは比べものにならないくらい上がってきた。「じゃあブログはもう終わりか」と聞かれると、そうとも言い切れない。でも「何もしなくていい」とも言えない。
本業が揺らぐかもしれない。副業の環境も、静かに変わっていく。どちらも「自分には関係ない」では、もういられなくなってきた。
「奪われないか」を考えても、答えは出なかった
こう考えると、「AIに奪われないためにはどうすればいいか」という問いに向かいたくなる。でも正直、その問いには答えが出なかった。誰にも断言できないし、私にもわからない。
ただ、考えていくうちに、問いの立て方が変わってきた。
「奪われないか」じゃなくて、「使う側にいられるか」という問いに。

AIが仕事を奪うとすれば、奪われるのは「AIに頼まれた仕事をこなす人」なんじゃないかと思う。逆に、AIに仕事を頼む側の人間は、そう簡単にはいなくなれない。
副業で言えば——AIを使って発信を10倍速にする人と、AIを知らないまま手だけで書き続ける人とでは、数年後に差がついているかもしれない。これは脅しじゃなくて、自分への問いかけでもある。
答えは出ない。でも、一つだけ動いてみる
「これをやれば絶対大丈夫」という答えを、私はまだ持っていない。
時代が変わるのは止められない。技術が進むのも、止められない。
ただ、何も知らないまま変化を待つより、少しだけ触れていた方がいい気がしている。今日できることは小さくていい。
- AIに話しかけてみる
- 記事の構成を相談してみる
- 仕事の段取りを整理させてみる
それだけでもいいと思う。「使う側」に少しずつ慣れていくこと——それが今の私にできる、小さな一手だと思っている。
あなたはどうですか。
※ 本記事中の統計データ:McKinsey & Company「Superagency in the workplace — Empowering people to unlock AI’s full potential at work」(2025年1月)/ Microsoft・Amazon各社公式発表 / Gizmodo Japan(2025年)




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